ハラダマホ 練り上げ大皿『文字』

一辺245mm 高35mm
文字どおり(?)甲骨文字、金文など古代中国の漢字がモチーフになった練り上げの四角大皿です。カクカクした感じが最近話題の西夏文字にも似ています。この練り上げ模様を見て「なんとか読めないか?」と思うのは、漢字文化圏の住人だからかもしれません。『高』『出』『木』『咼』『申』などに読めそうです、無理すれば。実際に作られながらあまり使われずに消えていった文字もたくさんあるでしょう。寿司屋の湯呑みでよく見る『鯛』『鮪』『鰈』など、魚偏の付いた魚の名前がポピュラーなのは、日本人が魚と縁が深い証拠かもしれません。逆に、馬偏の漢字は本家中国には多くあるものの、日本ではあまり一般的でないという例もあります。馬偏の漢字で僕の印象に残っているものは、楚王項羽の愛馬『騅(スイ)』です。『時利あらず 騅逝かず』、垓下の戦いで漢軍に大敗を喫し絶体絶命に陥った項羽が、歩みを止めた愛馬に己の運命を見る悲劇的な詩です。愛馬が騅で愛妾が虞美人なら、じゅうぶん楽しかった人生だと思いますが。『騅』は芦毛馬の総称でもあります。最近ではキンショーユキヒメが僕の好きな芦毛でした。また『騏(キ)』は青鹿毛、『驃(ヒョウ)』は粕毛で、『駁(バク)』はブチ柄の馬を指すそうです。一文字で毛色まで表すとは、中国馬事文化の深さ高さを思い知らされます。古くから、多くの駿馬が西域より持ち込まれたのでしょう。
販売価格 44,000円(税4,000円)

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関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!