浜野まゆみ 色絵梅紋湯呑み

口径65mm 高75mm
色絵の梅紋湯呑みは以前にも数回掲載しました。それらは総てうつわのかたちが花形をしていました。今回はロクロ成形の筒型です。いかにも湯呑みらしい大きさとフォルムなので、こちらのほうが好みに合っているという方もいらっしゃるでしょう。
以前の梅紋湯呑みと違うのはうつわのかたちだけでなく、絵具の発色の濃さも大きく異なります。特にメイン?である花の赤さが全然違います。前の湯呑みが水彩ならば今回は油絵か!?と思えるくらい色が主張しています。手仕事の率が圧倒的に多い浜野さんなので、同じ意匠のものを作ってもその時々で上がりがずいぶん変わります。それは色絵に限ったことでなく、染付の呉須が濃かったり淡かったり、鮮やかなコバルトブルー(還元焼成)だったり渋く黒みがかったり(酸化~中性)、無地の白磁でさえ釉薬の溶け具合や発色で柔らかなまたは硬質な印象に変わります。
発色の例にまず花の赤さを挙げましたが萼の緑色も濃いし、幹や枝の灰紫も中々ボリュームを感じる発色です。描線は繊細な柿右衛門調ですが、色合いは古九谷方向を連想させます。発色の濃淡で雰囲気がこんなに変わるものなのか?と思いました。そういえば前回の湯呑みと今回のあいだに、ノウゼンカズラの色絵三寸皿がありました。あの濃い赤ですね。その時、赤い絵具を色々試している、と浜野さんが言っていたことを思い出しました。
販売価格 16,500円(税1,500円)

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関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!