浜野まゆみ 色絵虎紋七寸平鉢

直径208mm 高44mm
ウェブショップで虎の絵柄の平鉢を紹介するのは三回目です。このところ比較的短いあいだに続けて紹介しているのでポピュラーなアイテムだと思われがちですが、最近たまたま(?)続いただけで次は正直いつになるか分かりません。浜野さんの作品傾向から見て七寸の平鉢は少ない部類です。購入をご検討の方はこの機会をお見逃し無きよう願います。
トラはネコ科動物の中で最も進化した、言わばネコの最終形態だそうです。トラに比べるとチーターは、イヌやイタチなど他の食肉動物とネコが枝分かれした中で、枝元の近くに位置する古いタイプです。全体に筋力が乏しく、爪が引っ込まないし、斑点もただの黒いブチです。ネコ科動物に現れる模様は斑点(単純柄から複雑な模様)から縞へ移行したのが進化の道筋です。ライオンやピューマは子供の頃に斑点があります。ちなみに噛む力が強いのはダントツでジャガーです。南アメリカにかつて棲息したメガテリウム、クマよりでかいナマケモノですが、それを捕食していた名残りだそうです。ジャガーはカイマンの頭蓋骨もバリバリ噛み砕きます。ジャガーに急襲されて必死に逃げるアメリカバクの絵図が幼稚園の頃に見た動物の図鑑(小学館刊)に載っていました。それがアンリ・ルソーの原案だということを後年知りました。しかしだからといってルソーの構図がオリジナルとは断定できない、彼のロマンあふれる絵画のモチーフは大半が何かからの剽窃だったり(剽窃が言い過ぎなら引用)、絵だけでなく自伝も内容のほとんどが脳内の創作、要するにウソで綴られているのだが、それらが相俟って彼のミステリアスな画風が奥行きを増していることに間違いなく、かようにジャガーはロマンあふれ想像力を掻き立てる、僕にとって魅力的な猛獣です。
ジャガーまたはルソーに逸脱しましたが、虎紋七寸平鉢よろしくお願い申し上げます。
販売価格 19,800円(税1,800円)

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ショップについて

関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!