浜野まゆみ 染付桃皿 二枚組 B

長辺110mm 短辺105mm 高27mm
浜野まゆみが作る糸切り成形の精緻な小皿類は、骨董の分類で『松ヶ谷手』と呼ばれています。松ヶ谷は佐賀県中央部の、大藩鍋島に隣接する小城(おぎ)藩にある地名とか。小城は小城羊羹で有名ですね。元県民だから知っているのかな?対外的にはどうか判りませんが。お菓子が名物の地域は、もともと裕福な(砂糖が高価だったので)茶道の盛んな土地柄という噂です。
松ヶ谷手がややこしい(?)のは、この手が以前は古九谷に分類されていたことです。九谷と松ヶ谷、の地名が二つも!陶磁器を地名で呼んでブランド化するのは、やきもの業界の慣習ですが。『松ヶ谷手』の名称が現れたのは、1970年代に古陶磁の研究が進み古九谷と呼ばれている一連のやきものが実は肥前有田産ではないか?との説が有力になった頃でした。古九谷でないなら、何かそれに代わる呼び名(地名?)が欲しかったのでしょう。本来なら古九谷から松ヶ谷手にバトンタッチして終わり。の筈ですが、やきものの解説書や雑誌に『古九谷様式のうち、松ヶ谷手』との記述を今でも見ます。古九谷とは、それほど魅力的な手放したくないブランドなんでしょう。
浜野さんは絵付けが評判で人気がありますが、この桃皿や分銅皿に代表される『糸切り成形』も作家としての大きな特徴です。それに加えてこの焼き上がり。縁起の良い桃皿で新年をお迎えください!
販売価格 13,200円(税1,200円)

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関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!