丸田宗彦 唐津鶏龍山徳利

口径100mm 高145mm ※共箱共布付
鶏龍山(ケリョンサン)は、韓国中西部にある標高845mの山です。16世紀に李氏朝鮮王朝が興った頃から、山麓周辺でやきもの(粉青沙器)作りが盛んになりました。鶏龍山で良質の陶土が採れたのが、その理由だろうと考えられます。対馬の陶土が朝鮮半島のものと似ているそうです。
16世紀半ば、朝鮮半島から渡来した陶工によって始まったのが、唐津焼の発祥と言われています。その時に蹴ロクロや連房式登り窯も我が国に伝えられました。その結果、生産効率(成形と窯焚き)と品質(高温焼成で焼結するため、硬度アップ)の飛躍的向上がもたらされました。唐津焼が江戸時代に西日本、日本海側で市場を独占した大きな要因です。国風文化のように現代では思われている唐津焼は、その歴史が瀬戸や常滑、備前など他の窯業地に比べたらずっと若く、その分、最新のテクノロジーを持って日本のやきものを大きく変えた、ともいえます。
『唐津焼の作家、丸田宗彦が、本歌の鶏龍山を倣う』ということも、そう考えると中々味わい深いものがあります。制作に於いて作り手だけが感得しうる情景が、そこにあるのだと思います。
販売価格 38,500円(税3,500円)

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関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!