直径208ｍｍ　高44ｍｍ
浜野まゆみの赤絵の虎は何度見てもいいですね！柿右衛門の有名な色絵皿をお手本に、李氏朝鮮王朝の民画などの要素も取り入れて、出来上がったときは浜野さんのオリジナルになっていました。張り子の、アタマがゆらゆら揺れる虎にも似ています。羊羹で有名な老舗菓子店の虎も連想させます。と、誕生の背景は中々ハイブリッドですが生まれた時から完成度が高く、新しい虎の標準型として成長するように思われます。これからの若い作家が浜野さんの虎を見て「自分も虎が描きたい！」と思い立ち、そこから彼・彼女なりの新しい虎が生まれたら……古伊万里を敬愛して作陶する浜野さんにとって、それこそ本懐と言えるのではないでしょうか。
虎の絵が描いてある湯呑み、小碗などの紹介のたびに書きましたが、本金を使用して金彩をしているので輝きが際立っています。しばらくたって、曇ってきたかな……と思ったら柔らかい布でそっと拭いてください。元の輝きがもどります。クレンザーなど研磨剤を含むものはNGです、電子レンジ使用も厳禁、念のため申し添えます。