浜野まゆみ 色絵桜花紋筒猪口

口径48mm 高55mm
古伊万里の源流を彷彿とさせる造形、絵付け、焼き上がりです。胴に付いた降りもの(薪の灰が溶けて付着)が景色になっています。以前、西麻布『桃居』の個展DMに『桜花紋筒猪口』の写真を使用した折、そのうつわにも大きな鉄粉が飛んでおり、美人のホクロみたいで中々魅力的でしたが、そのときのDMを思い出しました。
「鉄粉がひとつ飛んでいるだけでB級品」という窯業地の検品基準からしたら、なにを言ってるんだ?とお叱りを受けそうですが、価値観の多様化ということでお許し願っておきます。
浜野さんの、陶土や釉薬の調合に対する取り組み方は、まさに本寸法です。こだわり、なんていうレベルじゃないです、江戸時代に入り込んでいます。その制作態度があった上での『鉄粉、降りもの』とご理解ください。
素地のろくろ成形は、作者自身によるものではありません、別の陶芸家に依頼しました。
薪窯で焚くと、ガスや電気と違って『火前・火裏』がはっきり出ます。焚き口に向かった火前は高熱を浴び釉がよく溶けて、灰も被ります。茶碗、茶入れ、花入れなどの茶道具は火前がうつわの正面です。
このうつわも、降りものが上手?に花を避けてますね。程よい効果を生んでいます。
販売価格 11,000円(税1,000円)

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関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!